世界中の一流ゴルファーが口をそろえて一度は回ってみたいというゴルフコースが存在します。それこそがスコットランドにあるセントアンドリュースという街のコースです。そこはゴルフの聖地と呼ばれており、とても古い歴史を持っています。一般人でも、ゴルフをするなら常識として知っておいたほうが良いでしょう。
この街はスコットランドの首都から100kmも離れていないところにあります。そこにある7個のコースが多くのゴルファーの憧れであり、最古のコースと呼ばれることも珍しくありません。なぜなら、ゴルフの起源がここあるという説が有力だからです。この地域の野原にウサギの巣穴があり、そこに球状の石を転がして入れる遊びがありました。もともとは羊飼いの暇つぶしでしたが、この遊びが流行して街の人たちがスポーツとして楽しむようになったのです。そして、いろいろと形を変えながら、最終的に現代のゴルフになったといわれています。ルールもしっかり作られて、この地のロケーションを活用する形でコースが構築されました。ちなみに、コースを設計した人物は明かになっていません。そのため、人間ではないゴルフの創造主が作ったという神話もあります。もともと宗教色の強い地域だったこともあり、神聖なゴルフコースとして有名になりました。
そう言われると、観光名所として有名だと思う人もいるでしょう。たしかに、観光客も訪れますが、プロがプレーする場所としても頻繁に活用されています。全英オープンもここで開催されるなど、他のコースよりも権威があるのは明らかです。ここのオールドコースでプレーした経験は、ゴルファーにとって大きなステータスになります。ましてや優勝したとなると、歴史に名を刻むほどの栄光となるでしょう。実際、ゴルフの偉人と呼ばれるプレーヤーたちは、ここで優勝することによって絶対的な栄誉を得ました。他のすべてのメジャー選手権で優勝するよりも価値があるという人もいます。オールコースが設計されたのは16世紀です。
初期型なので簡単だと思われがちですが、100を軽く超えるバンカーがあるなど、難易度がとても高いことが知られています。優勝を競っていたトッププレイヤーがここで脱落するのはもはや定番の流れです。この難しさも特別感のアップに貢献しており、何とか攻略したいという意欲をかき立てます。それよりも少し新しいですが、女王が即位したときに記念して作られたコースなどもあります。